アートビルダーという社名について
各会社に社名に込めた想いというのは存在すると思います。私たちアートビルダー もおなじように、社名には特別な想いがあります。今回はその想いについて書いて見たいと思います。
独立を考えた4年目
17歳からこの業界に就職して4年が経った頃、一通りの仕事を覚え自分の技術に自信がつきました。それと同時に独立を考え始めました。
ちょうどそんな時、組み上がった足場を見て思うことがあった。しっかりと現場ごとに考えて組み上げた足場はすごく見た目がいいこと。言葉では説明しにくいのですが、完成した時に何か胸に来るものがあるんです。グッとくる足場とそうじゃない足場があるんですね。
この足場というは、工事の職人さん(大工、塗装屋さんなど)が高所作業ができるように必要とされているため、工事が終わってしまうと外さなくてはならないのです。
ですので、いくら綺麗に組んだところで、早い現場では2週間もたたずに姿を消してしまいます。何かそれは儚げで、花火のような感覚を覚えました。
そこに、もやっとしつつも、美しさ?美学?みたいなものを感じ始めていたのが4年目21歳の私でした。
美しい足場の正体
今では、その正体がなんのか。はっきり言えることは、足場の良し悪しを決めるのは形ではなく、安全で作業のしやすい足場であること。他の職人のことを考えて組んだ足場が建てられたことに満足感を覚えたのだと思います。またそれを仲間とスムーズに組めることに喜びを感じていました。そういった足場こそ美しい。
それは見た目だけでなく、足場を建てるプロセスと建てた後の使ってもらう姿を想像し、目に見えない部分を含めて美しいと感じたのです。そしてそれは、ある程度の経験を積んできた職人だからこそ感じれるものなのかもしれません。
そしてその体験は、もっといい足場を組みたいという想いとともに独立への勇気と自信を与えてくれました。
誇りを社名に
私は今でも胸を張っていえることは、この仕事に誇りをもっていること。
皆の作業の結晶。暑い日は汗を流し寒い日はかじかむ手を息で温めながら、仲間とともに一つの足場を組みます。
ただどんなに良く組まれた足場も、必ず姿を消します。だからこそ、目には残らないが心に残るような仕事がしたいと強く思っています。
心に残ることとはなんなのか。それは「ありがとう」というたった一つの言葉です。
結局思い返せば自分の心に残っているのはお客様や近隣住民のみなさま、仲間からの「ありがとう」でした。
そしてそれを言われたいがために形に残らない足場を美しく=使いやすく組んでやろうと思っていました。
私にとって足場はそんな美しさが詰まったものなのです。
ですので、社名をアートをビルドする会社という意味をこめアートビルダーにしました。
足場職人の誇りの詰まった社名です。
今回はそんな社名にまつわるお話でした!
最後まで読んでいただき”ありがとう”ございました!
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